「過去問分析表」の使い方について(1)

@ 公開模擬試験【算数】の難易度設定について

問題種別 計算 一行問題 大問 大問 大問 大問 大問
問題番号
難易度 A A A A A A A B B B B A A A B B B A B C B C C

 (難易度:A易しい、B普通、C難しい)

 ご存知のように、公開模擬試験の算数の難易度設定はたいてい上のように易しい問題から順に配置されています。

A 実際の入試問題の難易度設定について

 一方、実際の入試においては学校によってさまざまで、たとえば、洗足学園中学校の2007年度の過去問分析表から難易度の部分だけ抜き出すと、下のようになります。(注)洗足学園中の入試問題傾向は2008年以降、変わってきています。ご注意ください。

問題種別 計算 一行問題 大問 大問 大問
問題番号
難易度 A A A C B C C C B C B B B B C B B C
正解(○)、不正解(×) ○○ ×○○×××○× ○× ○×× ×××

(ア) 難易度のバランスをチェック
  上の例では難易度Cの問題が非常に多く、Bの問題が少ないのが特徴で、このような問題では受験者平均が非常に低く、算数の得意な子に不利(算数の苦手な子に有利)になります。一般的には算数の問題は難易度A、Cの問題が少なく、Bの問題が多いため、受験者の間に差がつきやすい問題構成になっています(コラム10を参照)。
(イ) 問題のレベルと配置をチェック
  公開模試のように易しい問題から順に問題を配置してくれていれば、気にすることはないのですが、実際の入試においてはそのような配慮は期待できません。上の例では、一行問題よりもむしろその後の大問で得点をかせがないと合格点は取れません。
(ウ) 過去問を解いた後の利用法
  実際に時間を測って問題を解いた後で、表に示したように正誤を書き込んでください。ここで、2(1)のように(大半の受験生ができると思われる)難易度Aの問題が不正解であったならば、その問題については類題などで十分時間をかけて復習すべきです。難易度Bの問題で間違えたものについては過去問題集の解説をよく読んで解法を確認する程度でよいでしょう。難易度Cの問題については合格者の中でも正解できる生徒は少ないと思われる問題で、いわゆる「捨て問」です。上の例では2(2)の難易度Cの問題が正解していますが、このような場合、その問題にどの程度の時間をかけたかをお子さんに確認すべきです。あまり時間を書けずに解けたのであれば、まったく問題ないのですが、たとえば、「この問題に多くの時間をかけたために大問5を読むこともできなかった」となれば、この問題は後回しにしなければならなかった(あるいは、捨てなければならなかった)問題といえます。このようなことを、お子さんが問題を解いてからチェックしていただきたいと思います。
(エ) その他
  問題の種類と難易度、配置について。たとえば、最後の問題が毎年「立体図形の計量(体積、表面積)」の問題で、難易度はずっとA、Bという学校があるとします。そのような学校を受験する場合、問1の計算問題、問2の一行問題を解いてから、最後の問題を先に解いてしまうのも1つの方法です。このようにある特定の種類の問題が毎年易しかったり、決まった位置にある場合、その問題を先に解くのか、後にするのかといった対策を練っておくことも重要です。