算数入試問題の特質と得点傾向について

『他の3教科に比べて算数の得点にばらつきが多すぎるので、心配しています。』 

 最近、このようなご相談を複数の方からいただきました。それに関する私の考えを書きます。

@ 『算数』という教科の特質が原因
 
他の3教科は算数に比べて問題数が多く、1問の配点も1〜3点が大半です。それに対して算数の出題数は多くても20問程度ですから、1問の配点は5点〜7点くらいで、問題数の極端に少ない学校では1問10点、15点というところもあります。そのような場合、1問の出来、不出来で得点に大きな差が生じます。

A 時間配分のミス

 
他の教科、たとえば、理科では生物、地学などの計算を含まない問題を先に解くといったことを徹底すれば、時間配分のミスはそれほど起こらないでしょう。それに対して算数ではたとえば、最初の一行問題の中にもほとんどの受験生が解けないような問題を載せることも少なくはありません。「一行問題で確実に得点しないといけない」と思い、そのような問題に時間をかけすぎて後半の得点できる問題まで手をつける時間がなくなるといった致命的なミスをなくすために、受験する学校の入試問題の特質をしっかり研究しておくことが大切です(弊社で販売している学校別「過去問分析表」はこのようなミスをチェックするために作成した資料です)。

B ケアレスミス

 他の教科に比べて「ケアレスミス」をしやすいのも算数の特徴で、そのために検算の時間の確保を徹底しなけれがなりません。50分のテストでは5〜7分くらいは検算の時間にあてたいところです。それだけの時間で計算問題の解き直し一行問題のチェックができれば、「ケアレスミス」はずっと少なくなるでしょう。

 これら@〜Bが、算数の得点のばらつきのおもな原因だと思います。そのうちのAとBについては対策をたてられることですから、ぜひ、お子さんに徹底させてください。
算数の場合、同じような学力の生徒でもテスト時間の使い方によって得点力に大きな差がつきます。この時期からは学力をつけることよりもむしろ志望校の入試問題でいかに得点すべきかということをお考えになったほうが良いと思います。このアドバイスがご参考になればと思います。